持続可能な世界へ

再エネ導入の動きの拡大とともに
使用済太陽光パネルの排出量も増大

これまで、FIT(太陽光発電による電力の固定価格買取制度)により太陽光発電設備の導入が大幅に拡大してきました。これに伴い、設置から年数が経過した使用済太陽光発電パネルの排出量が普及と同様のペースで増えてくることが予想されます。使用済太陽光パネルの排出量は、製品寿命を25~30年とすると、2030年代中頃にはピークとなり、年間約80万トン(排出される太陽光パネルを敷き詰めると東京ドーム約1,700個分の広さ)に至る想定です。

今後も再エネ導入の動きが拡大すると…

  • 資源の有効利用

    資源の有効利用

  • 最終処分場の逼迫回避

    最終処分場の逼迫回避

  • 有害物質の適正処理

    有害物質の適正処理

将来にわたって「安定的」かつ「持続的」に
使用済太陽光パネルを処理するための、ソリューションが必要な状況です。

現状の課題

  • 廃棄

    最終処分場の不足が懸念されている。また太陽光発電パネルには有害物質も含まれ、適切に処理する必要がある。

  • リサイクル

    廃棄される太陽光発電パネルのリサイクルのソリューションは限定的で、あまり進んでいない。

  • リユース

    撤去される太陽光発電パネルの中には、まだ発電に利用可能なものも含まれるが、一部の産業廃棄物処理業者などが個別に中古品としてリユース販売を行っている程度。

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リユースやリサイクルが進んでいない背景としては、売り手(排出者)と買い手に情報の非対称性が生じており、使用済太陽光パネルに関する情報や一貫して管理するインフラが存在していないことが挙げられます。

丸紅の取り組み

使用済太陽光発電パネルの効率的な回収と適切なリユース・リサイクルを目的として、使用済太陽光発電パネルの排出に伴う取扱履歴、検査、リユース可否判断などの情報を管理する情報プラットフォームを構築。デジタルプラットフォーム利用による太陽光パネルに関するデータを一元化・可視化する実証を開始しました。
ブロックチェーン技術の利用によるデータ・書類の非改ざん性・トレーサビリティの確保についても検証しています。

太陽光発電パネルのリユース・リサイクルの促進に寄与し、資源の有効利用、産業廃棄物埋立処分量の削減、リユースパネルの使用による新品太陽光発電パネル製造時のCO2排出量削減など、環境面で多岐にわたる効果が期待されます。

環境省実証事業・取組全体図

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本実証の実現により、使用済太陽光パネルのリユースが促進され、その結果、新品パネルの製造時に排出されるCO2が削減されることにつながり、脱炭素へも貢献することが可能です。

丸紅は太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及とともに、使用済太陽光パネルの廃棄に関わる将来の社会課題に対して3R(Reduce・Reuse・Recycle)の視点で取り組み、循環型社会の形成と脱炭素社会の実現に貢献します。

実証の横展開の可能性として、
丸紅の取り組みに共感していただける「自治体」や「企業」向けの
ソリューション構築を検討しています。

  • 自治体向けソリューション

    全国各地におけるゼロ・カーボンシティ宣言に伴い、太陽光発電設備の設置が代表的な取り組みとして位置づけられています。
    上述のような社会課題が挙げられる機会が増えたことから、自治体として太陽光パネルの処理問題に対して積極的に検討する動きが散見されております。
    これを踏まえ当該自治体への本ソリューションの提供を検討しています。

  • 企業向けソリューション

    SDGsやESGといった時代の流れから、太陽光発電設備を保有施設に導入する動きがあります。それら施設(事務所、店舗等)では頻繁に撤去や移転が生じており、それに伴い使用済太陽光パネルの効率的な再利用が課題として浮き彫りになってきています。
    特定の企業単体に限定することなく、企業間において効率的に再利用可能な枠組みを構築できれば、更なる有効活用の促進につながるはずです。
    丸紅では、企業に対する本ソリューションの提供を検討しています。

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