コラム

導入にあたり

太陽光発電でCO2は削減できるのか?削減量についても解説

脱炭素社会に向けて、太陽光発電を活用したCO2削減への取り組みに興味のある方も多いのではないでしょうか。

脱炭素社会を目指すために、「事業で使用する電力の100%を再生可能エネルギーで賄う」という取組が進んでいます。

 

  • 「太陽光発電に取り組むことでCO2は削減できるのか」
  • 「太陽光発電ではどれくらいCO2が排出されるのか」

 

こういった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

 

太陽光は再生可能エネルギー(Renewable Energy)の1つで、CO2排出量は現在の主力電源である火力発電によるものと比較すると大幅に下回ります。

 

本記事では、太陽光発電によるCO2の排出量や削減量、政府が注目する理由などについて解説していきます。

太陽光発電の導入を検討している方に役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

太陽光発電でCO2(二酸化炭素)は削減できるのか?

まず、太陽光発電を導入するとCO2削減は実現するのか、実現するとしてどれくらいの削減量を目指せるのか、詳しく見ていきましょう。

 

  • 太陽光発電でCO2は削減できるのか
  • 太陽光発電によるCO2の排出量と削減量

 

太陽光発電でCO2は削減できるのか

太陽光発電によって温室効果ガスの1つであるCO2を減らすことは可能です。

世界的に「脱炭素」の動きがみられるなか、太陽光発電の導入によって火力発電の依存からの脱却を実現し、クリーンエネルギーを推進する取り組みは重要視されるでしょう。

 

日本政府は、2030年度の温室効果ガス削減目標を引き上げ、2030年度の排出量を2013年度比で46%減少させると発表しています。

こうした経緯もあり、太陽光発電はコスト面において導入しやすい再生可能エネルギーであることから、温室効果ガス削減への取り組みの一環として、政府からも注目を受けているのです。

 

太陽光発電によるCO2の排出量と削減量

 

化石燃料を使用する火力発電によるCO2排出量と、太陽光発電によるCO2排出量には、以下のような大きな差があります。

 

  CO2排出量
化石燃料による火力発電 1kWhあたり約690g
太陽光発電 1kWhあたり17~48g

 

※参考:国立研究開発法人産業技術総合研究所 太陽光発電技術 R&D on Photovoltaic Technologies

 

化石燃料による発電ではなく太陽光発電を活用した場合、1kWhあたり約650gのCO2を減らせる計算となります。

とくに電気使用量が多い企業においては、使用する電力を太陽光発電に置き換えることができれば大幅なCO2削減になることがイメージできるでしょう。

 

なお、太陽光発電におけるCO2排出量の大半は、太陽光発電システムの製造時に発生するものとされており、発電時にはほとんどCO2の排出は見られません。

 

太陽光パネルは工業製品のため、製造時にCO2が排出されますが、製造する際に排出されるCO2の量は1kWhあたり25g〜45g程度とされています。

このように太陽光発電ではCO2の排出量が少ないと言えます。

政府が太陽光発電に注目する理由

政府が太陽光発電に注目しているのは、以下のような理由があります。

 

  • 太陽光発電はエネルギー資源の課題解決になるため
  • 地球温暖化進行を抑止するため

 

太陽光発電はエネルギー資源の課題解決になるため

政府が太陽光発電に注目するのは、「エネルギー資源の課題解決になる」とされているのが大きな理由の1つです。

太陽光は、水力や風力、地熱などと同様、自然界に常に存在し枯渇しない再生可能エネルギー(Renewable Energy)の1つです。

 

従来の発電では、化石燃料のような有限な資源を使用する場合が多いですが、太陽光発電はそうした資源の代替エネルギーとなります。

(但し、再生可能エネルギーは変動するので、その変動を吸収するために火力発電も重要な役割を果たしており、今後は蓄電池による変動の調整も期待されています。)

 

そのため、単にCO2を削減するだけのものとしてだけでなく、エネルギー資源の課題を解決するものの1つとして、太陽光発電システムが注目を浴びているのです。

 

地球温暖化進行を抑止するため

地球温暖化の進行は、世界中が着目する環境課題の1つです。

地球温暖化とは、大気中のCO2などの温室効果ガス濃度が高まり、地球の平均気温が上昇する現象を表します。

 

CO2の排出量と世界の平均的な地上気温の上昇変化は、比例関係にあるとされています。

石油や石炭などの化石燃料の燃焼によって排出されるCO2は、温暖化の大きな原因とされるのです。

 

こうした課題解決の一環として、太陽光を火力発電の代替エネルギーとして利用し、CO2の大幅削減を目指しています。

太陽光発電システムを導入することで、温室効果ガスの抑制から、地球温暖化の進行の緩和に繋げられるのです。

太陽光発電は地球温暖化を促進するって本当?

太陽光発電によってもCO2は排出されるため、地球温暖化を促進するのではないかという意見も見受けられます。

 

太陽光を利用した発電によって排出されるCO2はわずかのため、他の発電方法と比べると地球温暖化を促進するとは言えないでしょう。

太陽光を使った発電でもCO2は増えるのか、発電以外の過程でのCO2排出の解決策について、詳しく解説します。

 

太陽光発電でCO2は増えるのか

「太陽光発電によって地球温暖化を促進する」と言われる理由の1つには、発電によるCO2の排出が挙げられます。

太陽光発電においても、多少のCO2排出は避けられません。

 

しかし、太陽光のエネルギーが電力へ変換される過程においては、CO2はほとんど発生しないとされています。

 

たとえば、化石燃料における発電では1kWhあたり約690gのCO2が排出されるのに比較すると、太陽光発電では1kWhあたり17〜48g程度です。

1kWhあたり約650gのCO2を減らせる計算となることから、発電においては大幅な削減を目指せることがわかります。

 

発電以外の過程でのCO2排出

太陽光発電で地球温暖化が促進すると言われる理由に、太陽光発電システムの製造過程におけるCO2の排出が挙げられます。

太陽光発電において排出されるCO2の大半は、太陽光発電システムの製造過程において発生するものとされています。

 

しかし、こうした課題も一度使用した設備や備品を再利用することによって、設備製造段階でのCO2削減に成功することがわかっており、今後もさらなる使用エネルギーの削減が議論されています。

太陽光発電は脱炭素社会の取り組みにつながる

太陽光による発電ではCO2の排出量を抑えられるため、脱炭素社会の取り組みへと繋げられます。

地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を削減する取り組みとして、日本国内においては2050年を目処に実質ゼロを目指しています。

 

SDGsの観点からこうした取り組みを検討されている自治体や企業も多いでしょう。

 

太陽光発電は、比較的個人や企業で独自に導入しやすい再生可能エネルギーです。

特に電力を多く消費する企業においては、太陽光発電システムの導入を検討してはいかがでしょうか。

 

なお太陽光発電システムを導入する場合は、専門家・専門業者の知見を取り入れてください。

 

太陽光発電の導入は丸紅まで

太陽光発電システムの導入により、それぞれの企業などで世界的な気候変動への対策に貢献できることがわかりました。

 

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各企業様に合わせたオーダーメイドのご提案が可能です。

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